JA2CW浦沢OMによるダイアル直読化

KN-Q7Aに特徴的なダイアル(通称:金庫ダイアル)にて直読化が可能とするご報告を頂きました。
以下はBBSに投稿されたご報告を転載成したものです。
ありがとうございます>JA2CW浦沢さん



KN-Q7Aダイアル直読

KN-Q7A 金庫 DIAL で周波数直読、ある条件下において再現性ありと判断し再投稿。
誤差は ± 2KHz 以内、許せる範囲でピッタリ。2014/3/23 改めて写真撮影しました。
ただし TUNE VR は、配線図の A10KΩではなく【 A20KΩ】です。
その【 A20KΩ】の経緯については QRP Plaza 141,142,143 をご参照ください。
TUNE VR 交換は、前面パネルを外し VR の 3 本足をニッパーで切断、VXO 安定化で
VR GND 側浮かせもあり、すべてリード線に替えました。この作業が一番簡単。( Fig 3 )

★ 金庫DIAL 周波数直読化の条件

1. Ver2.1以後、TUNE DIAL リニア化のため TUNE VR に 10KΩがパラに入っている。
2. TUNE VR は A10KΩ を【 A20KΩ】に交換する。(必修)
3. Super VXO バンド拡張 7100KHz用クリスタル Xb が 2 個パラに入っている。
4. VXO 安定化工事完了のこと。安定した広帯域 80KHz 確保のため必修。

★ TUNE VR と金庫DIAL 合わせ

1. 作業に先立ち30分間以上エイジングして KN-Q7A のパーツを安定させる。
2. TUNE VR を最小にし金庫 DIAL を 20=7020KHz に合わせシッカリ固定。( Fig 1 )
3. 金庫 DIAL を最大に回すと 03=7103KHz になっている。
4. 帯域は 7020KHz から 7103KHz まで 80 KHz 確保された。

★ 金庫 DIAL 較正( 鳴き合わせ、ゼロビートチェックのため親受信機を用意 )

1. DIAL を 30=7030KHz に合わせ動かさない。( Fig 2 )
2. 新設した VXO 7T-7 のコアを時計方向へ回しながらバンド幅を拡張させる。
3. PTT を押し送信。親受信機の DIAL を回し LSB 送信周波数を追っかける。
4. 7030KHz ゼロビートになるまでコアを回して追っかけごっこ。
5. これを繰り返し、誤差 1KHz 以内までコアを微調整。( Fig 2 は JA2CW の誤差値 )
6. ゼロビートが 7030KHz に合致したところで各ポイント周波数のチェックに移る。
7. 7020KHz から 10KHz ステップで 7100KHz までゼロビートチェック。(写真参照)
8. 意外とピッタリ、±4KHz ずれたポイント周波数が少ないことに驚きましょう。
9. 誤差の追い込みは、「5.」の誤差を+側か−側にするか、そして誤差量が決めて。
10.TUNE VR 構造上、最小最大1〜2 目盛は抵抗値が変化しない。±3KHzほどで我慢。

ご成功をお祈りします。 de JA2CW

追伸:VOX安定化回路 200ΩOUT対GND間抵抗値109Ω、正しくは119Ωでした。